鎌倉彫技能士について

鎌倉彫技能士とは、神奈川県鎌倉地方に伝わる伝統的工芸品・鎌倉彫における技能を判定する公的資格の検定です。レベルごとに1級と2級の等級が設けられていますが、いずれも難易度は高く、資格取得までには実務経験を含め、長い年月がかかります。資格取得者の主な活躍の場は、伝統工芸品産業の振興や研修です。公的な研修期間などで後継者を育成することが、彼らの重要な役割となっています。

鎌倉彫とは?

鎌倉彫とは800年以上受け継がれている、神奈川県鎌倉市やその周辺知識で生産される伝統工芸品です。
鎌倉彫に使われる主な原材料は、樹齢200年~250年の桂(かつら)の木。原材料、職人の技術ともに希少価値が高く、日本の伝統を語るうえで欠かせない存在のひとつです。
鎌倉彫の特徴は、草花の絵柄を中心とした陰影のある木彫刻や、漆による深みがある色調、そして木材ならではの温かみです。
皿や椀、箸のほか、スプーンやブローチといった西洋由来のものや、鏡台や引出し、宝石箱といったインテリア関連のものまで幅広く生産されています。
なお、30cmほどのお盆を作り上げるのに、約1か月~1か月半の時間がかかるとされています。

鎌倉彫は、昭和54年1月12日に経済産業省によって「伝統的工芸品」に指定されました。
伝統的工芸品とは、一般にいわれる工芸品と異なり、原材料や技術、技法といった工芸品のかなめとなる部分が、今日まで継承されているものを指します。
さらに、その持ち味を維持しながらも、産業環境に適応する改良を行うといった時代のニーズに応えられる工芸品にのみ与えられた称号です。
平成21年には、商法登録もされています。

鎌倉彫技能士の資格の有無にかかわらず、一人前の職人になるには5年~7年ほどかかるとされています。

鎌倉彫技能士の受験申し込みについて

鎌倉彫技能士は受験する等級によって、受験資格が異なります。

■受験資格
[1級] ・実務経験が15年以上であること
・大学の彫刻科や工芸科などを卒業した後、実務経験を11年以上有する者

[2級] ・実務経験が7年以上であること
・大学の彫刻科や工芸科などを卒業した後、実務経験を3年以上有する者

そのほかの受験資格に関しては、実施先へお問い合わせください。

■申込期間
12月下旬~1月中旬ごろ。
なお、作品提出日は2月中旬ごろの3日間となっています。
受験を申し込む際は、実施先まで電話にて詳細をご確認ください。

■試験日程(年1回実施)
学科試験:2月中旬
実技期間:彫刻技術、塗装技術ともに2月ごろ

■受験料
無料。ただし材料費などは自己負担となります。

■受験地
神奈川県鎌倉市

■合格発表日
3月上旬ごろ

■お問い合わせ
産業労働局産業人材課技能振興グループ
TEL:045-210-5720

神奈川県産業労働局労働部産業人材課
TEL:045-210-5720

伝統鎌倉彫事業協同組合
TEL:0467-23-0154

鎌倉彫技能士の試験内容について

鎌倉彫技能士の試験内容は1級、2級ともに以下の通りです。

■学科試験
・意匠図案
・工作法
・材料
・安全衛生
・彫刻技能、塗装技能(どちらかを選択し、受験します)

■実技試験(製作した作品により実施)
彫刻技能か塗装技能、どちらかを選択し、受験します。
実技試験の課題については、神奈川県優秀鎌倉彫技能者認定試験課題をご確認ください。

経験などを踏まえた免除制度も用意されています。
対象者や免除の詳細は、実施先までお問い合わせください。

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