日本語教育能力検定試験について

日本語教育能力検定試験とは、日本語教育の実践に必要な体系的な知識と知識に基づく対応能力を判定する試験です。日本語教師として働く場合にこの資格が必要なケースが多くみられます。

有資格者の主な活躍の場は、国内の日本語学校、海外の公的機関や民間教育機関から現地の高校や語学学校へ派遣されるというのが一般的です。資格取得者の傾向としては、海外での暮らしが長かった学生や主婦、または海外での就職を目指す人、あるいは海外生活の経験がなくても外国人との接し方や習慣に理解がある人が多くみられます。

日本語教育能力検定試験の受験要項について

■受験資格
特に制限はありません。

■試験日程と申込期間(年1回実施)
試験日程:10月ごろ
申込期間:6月下旬~8月上旬ごろ

■受験料
10,600円

■受験地
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡

■合格発表日
12月中旬ごろ

■お問い合わせ
日本国際教育支援協会
日本語教師普及課 検定試験係
TEL:03-5454-5215

受付時間は月曜日~金曜日の9:00~18:00です。

日本語教育能力検定試験の出題範囲について

日本語教育能力検定試験の出題範囲は5つの区分に分かれ、それぞれに優先的に出題される基礎項目があります。また全範囲にわたって出題されるとは限りません。各区分の詳細は、以下の通りとなります。(★が基礎項目となります)

【1:社会・文化・地域】
■世界と日本
諸外国・地域と日本
日本の社会と文化★
■異文化接触
異文化適応・調整★
人口の移動(移民・難民政策を含む。)
児童生徒の文化間移動
■日本語教育の歴史と現状
日本語教育史★
日本語教育と国語教育
言語政策★
日本語の教育哲学
日本語及び日本語教育に関する試験★
日本語教育事情:世界の各地域,日本の各地域
■日本語教員の資質・能力

【2:言語と社会】
■言語と社会の関係
社会文化能力★
言語接触・言語管理
言語政策★
各国の教育制度・教育事情
社会言語学・言語社会学★
■言語使用と社会
言語変種
待遇・敬意表現★
言語・非言語行動★
コミュニケーション学
■異文化コミュニケーションと社会
言語・文化相対主義
二言語併用主義(バイリンガリズム(政策))
多文化・多言語主義★
アイデンティティ(自己確認,帰属意識)

【3:言語と心理】
■言語理解の過程
予測・推測能力
談話理解★
記憶・視点
心理言語学・認知言語学
■言語習得・発達
習得過程(第一言語・第二言語)★
中間言語★
二言語併用主義(バイリンガリズム)
ストラテジー(学習方略)★
学習者タイプ
■異文化理解と心理
社会的技能・技術(スキル)
異文化受容・適応★
日本語教育・学習の情意的側面
日本語教育と障害者教育

【4:言語と教育】
■言語教育法・実技(実習)
実践的知識・能力★
コースデザイン(教育課程編成),カリキュラム編成★
教授法★
評価法★
教育実技★(実習)
自己点検・授業分析能力★
誤用分析★
教材分析・開発★
教室・言語環境の設定★
目的・対象別日本語教育法★
■異文化間教育・コミュニケーション教育
異文化間教育・多文化教育★
国際・比較教育
国際理解教育
コミュニケーション教育★
異文化受容訓練
言語間対照★
学習者の権利
■言語教育と情報
データ処理
メディア/情報技術活用能力(リテラシー)★
学習支援・促進者(ファシリテータ)の養成
教材開発・選択★
知的所有権問題
教育工学

【5:言語一般】
■言語の構造一般
言語の類型
世界の諸言語★
一般言語学・日本語学・対照言語学★
理論言語学・応用言語学
■日本語の構造
日本語の構造★
音声・音韻体系★
形態・語彙体系★
文法体系★
意味体系★
語用論的規範★
文字と表記★
日本語史
■コミュニケーション能力
受容・理解能力★
言語運用能力★
社会文化能力★
対人関係能力★
異文化調整能力★

日本語教育能力検定試験の難易度と試験対策について

日本語教育能力検定試験の近年の合格率は、23%ほどです。出題範囲が広いため、難易度が高いことで知られています。

資格取得までにかかる期間の目安は、最短で3か月、長ければ3年ほどかかるケースもみられます。中には仕事をしながらコツコツと勉強する人もみられます。独学による合格も可能ですが、効率よく資格を取るためには専門学校や養成施設などが開く集中講座を利用したり、通信講座で学習するのがオススメです。

資格取得にかかる費用には大きくばらつきがあり、60,000円ほどの人もいれば600,000円ほどかかる人もいます。多少の投資は必要と考えた方が良いでしょう。

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