スキーガイドとは、公益社団法人日本山岳ガイド協会によるガイド資格のひとつです。なおスキーガイドは「スキーガイドステージⅠ」と「スキーガイドステージⅡ+登山ガイドステージⅡ」に分かれており、取得した資格によって、職能範囲が異なります。
スキーガイドの職能範囲について
■スキーガイドステージⅠの職能範囲
森林限界を越えない範囲内かつ、ゲレンデに隣接し、ゲレンデまたは一般交通路に容易に戻ることができるエリアでのスキー・スノーボードガイドを行うことができます。
活動エリアの例
登山ガイドステージⅡの範囲に準じます。
なお登山ガイドステージⅡの活動エリアは以下の通りです。
・無積雪期の一般登山道
・登山地図の実線で示されたコース
※破線、難路と示された登山道は除く
※沢登りはできません
※積雪期は、森林限界を越えないでロープウェイなど冬季も開設されている施設から2~3時間の日帰りできる範囲(例:北八ヶ岳中山峠~高見石、縞枯山、北横岳まで)
■スキーガイドステージⅡ+登山ガイドステージⅡの職能範囲
ピッケル、アイゼン、ロープなどを使用せず登高できる雪山で、ゲレンデや一般交通路に隣接しないエリアでのスキー・スノーボードガイドを行うことができます。
活動エリア例
先述の登山ガイドステージⅡの範囲に準じます。
スキーガイド検定試験の応募要項について
■受験資格
・満20歳以上で健康で体力があること
・バックカントリースキー歴3年以上で100日以上の経験を有すること
■申込時の提出書類(筆記試験)
・受験申請書+顔写真2枚
・住民票
・バックカントリースキー歴報告書、ガイド歴がある場合にはその報告書
・健康診断書(筆記試験日前1年以内に受診したもの)
・受験料振込明細書(コピー可)
■受験料
一次試験(筆記試験):20,000円
※他の資格で一次試験に合格している場合は共通科目が免除され、受験料は15,000円となります
二次試験
積雪期ルートガイディング+スキーガイディング:45,000円
雪崩対策技術:45,000円
スキーガイドステージⅡ :120,000円
スキーガイド検定試験の試験概要について
■筆記試験
共通科目と専門科目、そして小論文によって構成されています。
共通科目:基礎的知識、ガイド業務関連知識
専門科目:スキーガイド専門知識、安全管理
小論文:ガイドの役割や責務についてなど
■二次試験(実技)
検定項目とそれぞれの日数は以下の通りです。
積雪期ルートガイディング+スキーガイディング
①積雪期のルートガイディング技術と歩行技術
②セルフ・レスキュー、ロープ操作と固定ロープの方法
③自然観察と解説および安全管理
日数:2日
雪崩対策技術
①雪崩予知技術
②雪崩対策の器具使用技術
③雪崩からのレスキュー技術
日数:4日
スキーガイド ステージⅡ
①安全管理と顧客ケア
②危険地帯の通過と回避
③山岳スキーの登高技術及び滑走技術
④ガイドとしての資質
日数:10日
各試験の有効年数や免除規定といった諸注意は、受験年度の試験案内をご確認ください。
■お問い合わせ
公益社団法人日本山岳ガイド協会
TEL:03-3358-9806
FAX:03-3358-9780
E-mail: office@jfmga.com
※お問い合わせは、よくあるご質問ページをご確認のうえ、ご利用ください。
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