エンベデッドシステムスペシャリストについて

エンベデッドシステムスペシャリスト、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)主催による経済産業省認定の国家資格です。
ハードウェアとソフトウェアを適切に組み合わせて構築する組み込みエンジニアの登竜門的資格であり、資格取得者の多くはハードウェア系・電子システム関連企業に就職します。
実務経験を兼ねた場合は資格取得によって就職等が有利になりますが、実務経験がない場合でも資格取得が就職や転職を実現させることが大いに役立つでしょう。

エンベデッドシステムスペシャリストの試験概要について

エンベデッドシステムスペシャリストに受験資格の制限はありません。
しかし試験対象者として、組込みシステム開発に関する広い知識や技能を持つ者を想定しているので、高度IT人材として方向性を確立させることが求められるでしょう。
合格者に求められる具体的な技術水準は以下の通りです。

・機能仕様に基づきハードウェアとソフトウェアの適切な組合せを実現し、組込みシステム開発における各工程を主導的に遂行できる。
・特定の技術や製品分野における、高度かつ専門的な知識・開発経験を持った上で、開発担当分野の専門家から技術上の知識を獲得し、組込みシステム開発の各工程に反映できる。
・開発環境の構築と改善を効果的に行うことで、組込みシステム開発に貢献することができる。

また、試験の概要は以下の通りとなります。

■申込期限と試験日程
エンベデッドシステムスペシャリストは実施先(情報処理推進機構)の春期試験の一環として行われます。
申し込み方法によって受付期間が異なるので注意しましょう。

申込期限
・インターネットの場合:1月中旬~2月下旬の20時ごろ。
・郵送の場合:1月中旬~2月中旬ごろ。

試験日程:4月第3日曜日。

■受験料
5,700円
※「情報処理の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令」により受験料が改定されています。

■問い合わせ
情報処理技術者試験センター・コールセンター
TEL:03-5978-7600

※受付時間9:30~18:15(土・日・祝日・年末年始を除く)
※お問い合わせの前に実施先ホームページの「よくある質問」や「案内書」をご確認いただきますよう、お願いいたします。

エンベデッドシステムスペシャリストの試験内容について

エンベデッドシステムスペシャリストの試験は、午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱの4つの部によって構成されています。
それぞれの試験形式や内容の詳細は、以下の通りです。

■午前Ⅰ
・試験時間:50分(9:30~10:20)
・回答形式:四肢択一の多肢選択式。
・出題数:30問
[試験内容] ・テクノロジ系基礎理論
・コンピュータシステム
・技術要素
・開発技術
・プロジェクトマネジメント
・サービスマネジメント
・システム戦略
・経営戦略
・企業と法務

■午前Ⅱ
・試験時間:40分(10:50~11:30)
・回答形式:四肢択一の多肢選択式。
・出題数:25問
[試験内容] ・テクノロジ系技術要素、開発技術

■午後Ⅰ
・試験時間:90分(12:30~14:00)
・回答形式:記述式。
・出題数:3問(回答数は2問)
[試験内容] ・組込みシステムの設計・構築・ソフトウェア設計・ハードウェア設計など。

■午後Ⅱ
・試験時間:120分(14:30~16:30)
・回答形式:記述式。
・出題数:2問(回答数は1問)
[試験内容] ・組込みシステムの設計・構築・ソフトウェア設計・ハードウェア設計など。

エンベデッドシステムスペシャリストの難易度について

エンベデッドシステムスペシャリストの合格基準は、以下の通りとなります。

・午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰの試験が100点満点中、60点以上であること。
・午後Ⅱ(論述式)試験がランクAであること。

ランクAとは、設問で要求した項目が以下の充足度を満たしていると評価されるものを指します。
・論述の具体性、妥当性、一貫性がみられること。
・見識に基づく主張や洞察力、行動力、独創性、先見性があり、表現力・文章作成能力などを認められるもの。

平成27年度の合格率は16.6%であり、近年の合格率は16~17%前後を推移しています。
資格試験の中でも比較的、難易度の高い試験です。

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